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二十四節気・季節

『穀雨』末候「牡丹華(ぼたんはなさく)」

みなさん、こんにちは、いかがお過ごしですか。のレンの妻木です。

今日から七十二候は「牡丹華(ぼたんはなさく)」になります。
二十四節気の「穀雨」をさらに三つに分けて、最後にくる末候が「牡丹の華咲く」。牡丹の花が咲きはじめると春に終わりをつげ、夏の訪れがそこまできてることが分かります。

「牡丹」と聞くとみなさんどのようなイメージをもたれるでしょうか?
紅や白のふんわりとした大きな花びらが合わさった大輪の花、堂々として豪華で優雅なイメージではないでしょうか。褒めすぎな気がしますが、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と完全無欠の女性の美しさを表す言葉に用いられるほど、昔からその優美さはだれもが認めるものだったんですね。


牡丹は甘く上品な香りと、その格調高い姿から、中国では国の代表花にもなっているそうで、「富貴草(ふっきそう)」「富貴花(ふうきか)」「百花王(ひゃっかおう)」「花王」「花神(かしん)」「花中の王」「百花の王」「天香国色(てんこうこくしょく)」とも呼ばれ、華やかさの象徴として愛されています。だから日本のメーカー「花王」は中国でとても人気があるんですね。

他にも「深見草(ふかみぐさ)」「二十日草(廿日草・はつかぐさ)」「忘れ草」「鎧草(よろいぐさ)」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など、たくさんの呼び名があります。どうしてその名前がついたのか、由来を調べるのも楽しそうです。
ちなみに牡丹の花言葉は、「王者の風格」。調べてみて、納得の花言葉です。

玉有 彩茶碗 牡丹


ゴールデンウィークには見頃を迎える「牡丹」、散歩しているときに出会えると嬉しいですね。ふんわりと重なり合った花弁と威風堂々とした姿が、優しく力強く私たちにエネルギーを与えてくれそうです。





当店のレンは、暖簾(のれん)を潜ってもらい、お客様にまだ知られていない日本の奥深い暮らしの考え方や工夫、魅力を伝えたいという想いで誕生しました。

永く愛されるもの、古きを温めて現代の生活を取り入れたくなるもの、自然素材のもの、生産者さま・作り手さまの温もりが感じられるもの、などを品揃えして、節目ごとにふと立ち寄りたくなるようなお店を目指し、丁寧により豊かに過ごすことができるようにと皆様をお待ちしております。