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二十四節気・季節

『立秋』末侯、蒙霧升降(ふかききり、まとう)

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皆様、こんにちは。のレンリテール部の岩崎です。

本日より七十二候は、「蒙霧升降(ふかききり、まとう)」に移ろいました。

残暑のみぎり、皆様変わらず健やかにお過ごしでしょうか。まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、暦は早くも「立秋」の末候となりました。

「ふかききりをまとう」とは、高原などの山あいや水辺に深いきりが立ち込め、朝夕に涼しさを感じる頃を指します。

「蒙霧」はすなわち、もうもうと立ち込める濃霧のことで、山でも深い霧が辺り一面を覆い、その様は、大変幻想的で情緒的な景観を醸し出し、少しづつではありますが、朝晩に秋の気配を感じることができるのです…。

この「霧」は時間帯によっても呼び方が異なり、「朝霧・夕霧・夜霧」は馴染みがありますね。

その一方で、霧が立ち上っていく姿は、まるでゆらゆらと空中へ漂うことから「霧の香」とも表現され、お香の煙の様子にまで例えられているのです。

この様な、霧を元に神秘的ともいえる捉え方は、古来からも歌や物語にも多く取り入られてきました。

さて、どうして人は「霧」に情緒を感じるのでしょう。

霧は一見、もやもやと立ち込め、視界も見えず、不安な気持ちにさせてしまいますが、そのうちすーっと遠からず先が見えてきて、進むべき道を示してくれたり、少しだけたちどまれば、必ずどんなに濃い霧でもいつかは晴れる、ということがわかっているから、かもしれませんね。

私たちも生きている上で、時に目の前の不安に苛まれる時があります。それが「蒙霧」だと思えば、必ず視界は晴れると信じて、一歩一歩先を目指していく。

無意識のうちに、一瞬霧が立ち込めている中でも、不安を払拭して想起していく強さを培いたいものですね。




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