
『霜降』末候、楓蔦黄(もみじ つた、きなり)
こんにちは。のレン リテール部の岩崎です。
11月になりました。七十二候は 霜降末候:楓蔦黄(もみじ つた きなり)へと移ろいます。
今回の節気は、いよいよ11月の醍醐味である紅葉にまつわるものですね。
「楓蔦黄」とは、楓(カエデ)や蔦(ツタ)が色づく頃を謂います。
語源としては、草木が黄色や紅に染まることを、「紅葉つ(もみつ)」「黄葉(もみつ) 」と言ったのが始まりとも言われているそうで、その葉っぱ自体も「もみち」と読んだことから…。
随分と秋が深まって来ましたので、紅葉の時期がいよいよ待ち遠しくなりましたね。
ニュースを見ると、既に東北や関東北部の平野部でも、少しずつカエデやモミジが色づき出している様です。
皆さまも「紅葉狩り」の計画を立て始めるのが楽しみになっていくのではないでしょうか。

さて、もう一つ、今月は季節を表す異称があります。「霜月」です。
旧暦11月の異称ですが、新暦の11月の呼び名として皆さんも馴染みがありますよね。
「霜つき」は、本格的に寒くなり、平野部にもいよいよ霜が降りる頃であることから、この名前がつきました。
11月になると途端に、各地で、これから寒くなってくることを見込んで、人も樹木も冬の装いをまとっていきます。
そうです、よくニュースでも見かける北国の庭木などに藁やムシロを使った雪囲いや雪の重みで枝が折れない様に、雪吊りなどをして、冬支度をしていますよね。

そして、農作の多い地方ですと、一年の農事を終えた里の人々が、神様に捧げる神楽を奉納して来たことから「神楽月」と呼ばれているのも、日本ならではの風習かもしれませんね。
この様に、自然と密接に関わり、生きて来た日本人としての習慣は、環境問題にも真剣に取り組む国民性が「ウォームビズ」という、省エネキャンペーンにも表れています。
環境を考え、「暖房温度を20度程度に抑えても快適に過ごせる様な服装や防寒モノを工夫して過ごそう!」という意識付けが定着していますね。
私達も、雪国の木々と同じ様に、防寒商品を積極的に取り入れ、また陶器製の湯たんぽや、シルク素材の靴下・腹巻にも代表されている様に、天然の素晴らしい素材から、あたたかな生活をいただける、という恩恵にあやかることに心から感謝して、「霜月」のはじまりを意識していきたいものですね。。。

