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二十四節気・季節

『寒露』次候、菊花開く(きっかひらく)

二十四節気・季節

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みなさま、こんにちは。のレンリテール部の岩崎です。

昨日より、七十二候は寒露次候:菊花開くに移ろいました。菊の花が咲き始める頃を謂います。

先週の台風による雨から一転、秋晴れの心地良い週となっていますが、皆さまも変わらずお過ごしでしょうか。

私の住んでいる静岡でも、富士山がくっきり清々しく見えている時間が多くなりました。夕映えも美しく感じる今日この頃です。

さて、七十二候も移ろいました。「菊花開く(きっかひらく)」は、前回二十四節気が寒露になった際に、菊の開花時期を迎えたことをお伝えしました。

菊は大変多くの品種を持っていますので、晩秋まで長く楽しむことができ、私たちの目を常に楽しませてくれます。

またこの時期、大変有名な伊勢神宮でのお祭りがあります。

そうです。『神嘗祭(かんなめさい)』ですね。

神嘗祭とは、「神宮の正月」とされるほど重要な神事です。

伊勢神宮では、天皇陛下が皇居で育てられた稲のほか、全国各地の農家様が献じた初穂が捧げられます。

農家の方にとっては、五穀豊穣に感謝して奉る神事なのですね。

この「初穂」、神嘗祭では今年はじめて収穫した稲穂を、天照大神(アマテラス)の神にお供えします。

日本神話では、「稲」は天照大神の孫神が地上にもたらしたと謂れています。

日本の最高神である天照大神が鎮座する伊勢神宮では年間1500回ものお祭りを行うそうですが、その中でも最も大切に受け継がれてきたのが、10月15日から10月17日までの神嘗祭だそうです。

そうすると、最高神からの恵みである「お米」が無事に実ったことを奉告し、感謝を捧げる慣しということも理解できますね。

稲刈り体験を経て、また米からできた米麹甘酒を扱っている我々には、大変感慨深い節気の期間と云えますね。

より一層、農家の方々の想いに感激するエピソードをひとつ。

10月17日は「貯蓄の日」という記念日でもあることを皆さまはご存知でしょうか。

実は、農家の方々の働きの賜物である初穂を捧げる「神嘗祭」にちなんで、勤労の賜物であるお金を大切にして、貯蓄に対する関心を高めようと設定されたそうです。

また10月18日は「どぶろく祭り」の日。

この貴重な稲穂からできるお米と麹、水を醸造してできる「お酒」は、神様の力によって完成する大変神聖な飲み物とされてきたため、各地の神社では酒づくりを行い、お祭りのたびに神様に捧げ、お下がりを皆で酌み交わした慣わしがあったそうです。

その風習が今でも岐阜県の白川村のどぶろく祭りにもある様に、秋の収穫を祝い、舞台では民謡や郷土芸能が披露されて、村の方々も、観光客も一緒になって秋の宴を楽しむそうです。

日本は本当に豊かですね。そろそろ新米をいただくご家庭も増えてくるのではないでしょうか。

その艶やかなお米に感謝しながら食する機会としたいものですね。




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