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二十四節気・季節

『白露』初候、草露白(くさつゆ、しろし)

二十四節気・季節

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皆さま、こんにちは。のレンリテール部の岩崎です。

今日から二十四節気が移ろいます。白露(はくろ)となりました。

昼夜の気温差が大きくなると、朝夕には露が降りるように。昔の人は、この露を「白露」と名付けました。

早朝、空が白むころに見られた露は、太陽が昇ると姿を消し、草木や土の匂いも露とともに消えてしまう…。

しかし、その陽の光を受けてキラキラと輝く露を「玉(宝石)」に見立てたように、白露はよく昔から和歌にも俳句にも読まれ、このはかなさが秋らしく、情緒豊かな季節であり、愛でてきたという教えが今にも継承されているのです。

すっかり秋らしくなる瞬間を捉えた言葉は素晴らしく、七十二候の初候も「草露白(くさのつゆ、しろし)」としているのも、こうした空気中の水蒸気が冷えた草木に触れてしずくとなる露を、秋の本格的な始まりを知らせる自然の便り、という意味を表現していると謂れています。


またこの期間の暦で有名なのは、五節句のひとつである「重陽の節句」ですね。

「重陽」とは古くから中国で縁起のよい数字とされた陽数(奇数)のうち、もっとも大きい「9」が重なる、とてもおめでたい日とされています。

古代中国の人々からの風習で、日本でも奈良時代頃には、菊の花を浮かべたお酒を酌み交わして、長寿や無病息災を祈る、「菊酒」が広まりました。

江戸時代になると幕府によって祝日とされ、庶民の間でも菊酒が広まったり、旬の栗ご飯を炊いてお祝いしたり、菊の品評会を行ったりしたそうです。


お酒でなくとも、食用菊も少しおひたしにして、色鮮やかな菊の色目と香りを堪能したり、菊の花をお風呂に浮かべたりして楽しむなど、工夫してみながら、家族の皆さまの健康祈願を改めて想うこの時期に、ひとつ試してみるのはいかがでしょうか。
傍らには、秋の七種の草花をさりげなく飾りながら…。




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