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二十四節気・季節

『大暑』末候、大雨時行る(たいう ときどきふる)

二十四節気・季節

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皆さま、こんにちは。のレンリテール部の岩崎です。

早いもので、8月に突入しました。
ようやく梅雨明けしましたが、今年は長梅雨でしたので、夕立は出来れば時々で良いかもしれないですね。

さて、昨日から七十二候は、大暑末候、大雨時行る(たいう ときどきふる) に移ろいました。

意味は、夏の雨が時に激しく降る頃を指し、むくむくと青空に広がる入道雲が夕立になる様を謂います。


旧暦の8月、転じて新暦8月の異称は「葉月(はづき)」ということを皆さまもよくご存知だと思いますが、葉が生い茂るという意味ではなく、散りはじめとなる「葉落月」が由来だそうです。

それは、今回ご紹介する「大雨時行る」は、七十二候の上では、夏も最後であることから「葉落月」が発祥しています。

また、稲がふくらむ(=張る)ようになる頃という「張る月」から「葉月」に変わったとも謂れています。


同時に8/1は「八朔(はっさく)」の日。
つい柑橘系のはっさくをイメージしてしまいますが、「八月朔日(さくじつ)」の略で、「朔日」は「ついたち」とも読む、月のはじまりをいいます。

旧暦の八朔は新暦の9月ごろにあたるため、かつては田畑にお供えをし、豊かな作物の実りを神に願っていました。

やがて、鎌倉時代ごろから「稲の実=田の実=頼み」と変化し、頼みにしている人々に感謝を込めて、贈り物をするという習慣が生まれます。
今でも、各地方で「八朔祭り」や「八朔相撲」を行って、五穀豊穣を祈願しているそうです。

その感謝の気持ちを礼とした儀式となっているのが、京都祇園街に残っています。
それは、「京都の花街の挨拶回り」です。通年ですと、よくテレビのニュースでも話題になりますね。
京都の花街では、黒紋付をまとった舞妓衆と芸妓衆が、八朔の挨拶回りをしていきます。
日頃お世話になっている芸事の師匠やお茶屋を巡り、礼を尽くしていくのです。


以上のように、八月は多くの祈願する祭りや行事が昔から行われてきましたが、今年は各地域でも中止が相次いでいます。

しかしながら、八朔を迎えた今、改めて感謝を込めて、大切な方へ贈り物をしたり、礼を尽くすなど、気持ちだけでも伝える習慣は、私たちはしっかり残していきたいものです。

そして現在では、その感謝の気持ちを日々使っている「お箸」へも。
目黒店では、早くからお箸コーナーにPOPを設置しておりますが、8月4日は「箸の日」として「箸供養」を行う神社もあるとのこと。
毎日お世話になっている品だからこそ、「ありがとう」の気持ちは忘れずにいたいですね。

夫婦箸 黒檀天心&桐箱セット

そして、感謝=私たち一人一人が、無事に何事もなく、日々朝を迎えられること。
猛暑ではありますが、朝日からエネルギーをいただき、その瞬間「日に新た」な気持ちで、今月も過ごしていきたいですね。




当店のレンは、暖簾(のれん)を潜ってもらい、お客様にまだ知られていない日本の奥深い暮らしの考え方や工夫、魅力を伝えたいという想いで誕生しました。

永く愛されるもの、古きを温めて現代の生活を取り入れたくなるもの、自然素材のもの、生産者さま・作り手さまの温もりが感じられるもの、などを品揃えして、節目ごとにふと立ち寄りたくなるようなお店を目指し、丁寧により豊かに過ごすことができるようにと皆様をお待ちしております。