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二十四節気・季節

『小暑』次候、蓮始めて開く

こんにちは。リテール部の岩崎です。

昨日から七十二候は、「蓮始めて開く」に移ろいました。

意味は、ことばのとおり蓮の花が咲き始める頃を指します。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」ということばの通り、清らかな姿が古来人を惹きつけてきた蓮。水底の地下茎から茎を伸ばし、水面に葉を浮かべ、花を咲かせます。

今、各地の池や沼では蓮の花が見頃を迎えています。
「早起きは三文の徳」のことわざ通り、可憐な花が開いていく様子は、早朝にしか見ることが出来ません。


泥から生じながら美しい花を咲かせる蓮は、仏教においては清らかさの象徴。
根は、おなじみの野菜、レンコン(蓮根)になります。

蓮の花は夜明けとともに開き、昼過ぎには窄み、また翌日の夜明けに咲く、というサイクルを3日繰り返します。
儚くも、開花後の4日で花は散りますが、生命力は旺盛。
2千年以上地中に眠っていた種から発芽した「古代蓮」が、大きく花開いています。

また、皆さま「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という言葉はご存知でしょうか。
家に戻ってくるご先祖様の魂を迎え、もてなす年中行事である「お盆」の正式な名前のことを言います。

「盂蘭盆会」は、7月15日にお釈迦様の弟子が僧侶を招き、自分の母を供養したのがはじまりとされる仏事です。

日本には、7世紀に伝わり、祖先の霊を祀る古来の風習と混ざり合い、現在のお盆が形づくられてきました。

そして、農業を生業にする人々の多かった地方では、ご先祖様を丁寧にお迎えするもが難しく、次第に月遅れで行うようになっていったと変化しています。


蓮の清らかな姿、美しくも、その儚い命。

まさにお盆に合わせたかのように、迎え入れる花を愛おしみたいですね。
古人が蓮の花を「極楽浄土の世界の花」としていた、その心を引き継ぎ、大切なご先祖様やご家族、ご親戚、ご友人を想いながら、透き通る花びら一つ一つを愛でて…

そして、この度の豪雨災害に見舞われてしまった方々に対し、心からご冥福をお祈りし、たくさんの蓮の花が極楽浄土へ導いてくださいますよう、心より願っております。




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