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二十四節気・季節

『夏至』末候、半夏生ず(はんげしょうず)

みなさま、こんにちは。リテール部の岩崎です。
梅雨真っ只中の今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

七十二候が、本日より移ろい、夏至末候、半夏生ずになります。

半夏生ず、とは半夏が生え始める頃。
半夏(からすびしゃく)という薬草が生えると田植えを終えるのが目安になります。このころ半化粧(はんげしょう)の草の葉も白く染まります。

からすびしゃく
湧き水が湧いているところには、半化粧が活き活きと咲いています。

夏至の今は、冬至と比べると昼の長さが約5時間も長くなっており、一年の中でも最も日が長く、夏の盛りに向けて日に日に暑さが増していきますね。

しかし、長雨が続くと、太陽もなかなか顔を出さず…と、日の有り難さも感じます。

一方で、田んぼでは根付いた稲がすくすく育ち、恵みの雨にカエルも大合唱。

このころになると、どの農家さまでも田植えは終了。忙しさもようやくひと段落する時期になります。

その農家の方々が、田植えを済ませ休息を取られる時期が半夏生(はんげ、しょうず)と言われ、夏至からちょうど11日目にあたります。


関西での風習は、タコを食べるとか。どんな意味があるのでしょう。

それは「稲がタコの足のように八方に力強く根付きますように…」という願いを込めて食すのだそうです。

そういえば、夏至の時期に旬と言われる食材は、夏の健康管理のために、疲れを取ったり、夏バテ防止のものばかり。少し紹介させていただきますね。

「オクラ」は、ネバネバ成分には整腸、健胃作用があります。

「ドジョウ」、ゴボウと煮た柳川鍋は、江戸時代から続く伝統料理で、夏バテ防止に効く!とその効果に大変人気が高かったとか。

「キュウリ」、これも江戸時代から江戸っ子のアイス感覚で冷やしかじっていたとのこと。

「夏至」は”夏に至る”と書いて、実は夏寸前に、大地は大変豊かに潤い、暑い夏を乗り越えられる体力をも、その大地から採れる、旬の食材が補ってくれる。

私たちは、自然と知らずに食していたけれど、元々は昔の人は、実に細やかに自然の変化を感じ、それを皆で共有しながら暮らしていたことを、節気は気づかせてくれます。

そのような先人に、また私たちの身体を想い、自然の食材をふんだんに使い、育ててくださったお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんにも、感謝したい時期ですね。



京都 嵐山

当店のレンは、暖簾(のれん)を潜ってもらい、お客様にまだ知られていない日本の奥深い暮らしの考え方や工夫、魅力を伝えたいという想いで誕生しました。

永く愛されるもの、古きを温めて現代の生活を取り入れたくなるもの、自然素材のもの、生産者さま・作り手さまの温もりが感じられるもの、などを品揃えして、節目ごとにふと立ち寄りたくなるようなお店を目指し、丁寧により豊かに過ごすことができるようにと皆様をお待ちしております。