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『小満』末候、麦秋至(むぎのときいたる)

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皆さん、こんにちは。リテール部の岩崎です。
昨日から、七十二候は、小満の末候「麦秋至(むぎのときいたる)」に変わりました。

「麦秋至 むぎのときいたる」とは、黄金色に色づいた麦が熟して、収穫する頃をいいます。
麦にとって実りの秋となることから、生まれた日本らしい言葉です。

刈り取りをまつ麦畑は、一面が黄金色。
この時期に麦の穂を揺らし、吹き渡っていく風を「麦嵐」といいます。

その風にそよいで、金色に波を打って揺らぐ穂の姿は、「麦の波」とも表現されます。

また、麦が熟する頃に降る雨は、「麦雨(ばくう)」と言われます。
この時季は雨が少なく、過ごしやすい季節ではありますが、まもなく梅雨が始まる頃合いでもあることを伝える暦でもあります。


この「麦秋至」の時期に 日本で古来から「五穀豊穣」と言う表現が使われてきました。

「五穀」とは「いつつのたなつもの」「いつくさのたなつもの」とも読まれ、現代では、米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)を指すことが多いようです。
そのように、麦は米と共に昔から人々に作られてきた大切な食糧であり、
「五穀豊穣」とは、こうした穀物が豊かに実って、収穫が豊富であることを表しています。

この「五穀豊穣」への祈りは、「稲文」にも表され、一粒の籾が万倍にも実ることで、古くから祀られ、各地の社寺で授与される土鈴やお守りなどの縁起物に使用されています。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉でも知られるように、この実りに日頃から感謝をすることから、全ての人間関係に於いての謙虚さに通じる日本の心が宿る文様としても、わたしたちは大切にしていきたい、と想う期間となりました。

和紋 手ぬぐい 麦

昔から大切な食糧として作られてきた「麦」。
少しずつ暑くなってくるこれからの季節、食べものや飲み物としてはもちろん、麦わら帽子など、身近にあるものになりますね。

田中帽子
細麦中折れハット(57.5cm)



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