
【商品開発ブログ】のレンの人気商品「吉祥文様ハンカチ」
みなさま、こんにちは。のレンの吉田です。
今日はのレンの人気商品「吉祥文様ハンカチ」についてお話させていただきます。
小学生の頃、友人に誕生日プレゼントでキャラクターもののハンカチをもらったことがあります。
ハンカチは「手巾」から手切れ、つまり縁を切るなどの意味に捉えられてしまうことから贈り物には不向きとされています。
。。。まさか友人がそんなことを思って贈ってくれたとは思いませんが。
実際は白い布ではなく、色柄があれば良いとされています。
また手軽に贈りやすく、実用性もあるからか、ギフトとして提供している企業は多いのです。
のレンでは、贈り物にふさわしいように吉祥文様をデザインに入れ、貰い手側に良いことがあるようにという意味を込めた「吉祥文様ハンカチ」を取り扱っています。

今回はそのハンカチの誕生から新柄の紹介までしていこうと思います。
はじまりはハンカチがギフトとしてよく選ばれる存在だったこと。性別や年齢、国籍関係なく贈れるのも魅力です。
(私も悩んだらハンカチと何か。といった組み合わせで贈ることがよくあります。)
「ハンカチといってもタオルハンカチだとカジュアルになりすぎてしまうため、フォーマルにも使えるものを。」と出来たのが、のレンオリジナルの吉祥文様ハンカチです。
「吉祥文様は、昔から思いを暮らしに取りいれて愛されてきました。これを身近に持ち歩く、ハンカチに。ギフトとして相手に意味を贈る存在であってほしかった。」と語るのは、商品部の細川さん。
女性と男性で使い方が少し異なるハンカチ。
そのため女性向け、男性向けとサイズや素材を変えて、ふし糸織と綿麻の2種類をお作りしています。
例えば、女性は鞄に入れることが多く、食事の際には膝にかけることもあります。広げることを考慮し、少し大きめの50cm四方。風合いが優しく、清潔感のあるふし糸織を使用しています。よく見ると、部分的に糸の太さが違います。そのため生地がとても表情豊かに感じられますね。

一方で男性はポケットに入れることが多く、さまざまな用途で使う女性と異なり、汗や手を拭くことに特化したもの、しっかりと拭けて乾きやすく、丈夫なものを、とのことから、綿麻を使用しサイズはふし糸より小さくしています。
触って見ると、どちらもさらさらと柔らかく、薄く軽い、反対側が見えそうで涼しげです。

資料探しからはじまるデザイン作成。
総柄はファッションアイテムとしては不向き。シーンを選んでしまいますよね。縁取りのデザインは品よく、どのシーンでも合わせやすくなっています。
帯には吉祥文様の柄の意味が、日本語と英語で表記されています。
外国人の方は柄を知ってても意味を知らないことが多い。店舗では縁起物の品を持ってきて意味をきかれることがあります。
英語表記があれば、例えば、日本人から外国人へや、外国人同士で贈る際に、意味を込めて真心を届けることだって出来ます。
ハンカチの柄がわかりやすいように帯にも同じデザインがあるのですが、こちらにもこだわりがみられます。

3月に新しく、ふし糸織と綿麻に2柄ずつ、計4柄が仲間入りいたしました。
ふし糸織は菊と鴛鴦(おしどり)、綿麻には虎と蜻蛉です。
長寿、夫婦円満、家内安全、不退転の精神と、今の状況への想いが込められています。


実際新しい柄を出すには時間がかかります。
デザインに入念にこだわるため、そしてデザインから布に色を落とし込むと、思っていたのと違う…?ということがあるからです。
デザインに携わってた中林さんは、今回の菊は3、4回染め直したと言います。
「校正1回で終わったことはないので、そこからデザイン修正が入ると、さらに1ヶ月ほどかかります。」
今、のレンでは意味を贈るをコンセプトに商品開発をし、新しく出来た店舗、吉祥のレンもこのコンセプトのもとオープンしました。
この意味を贈る、第一弾が今回の吉祥文様ハンカチです。
「五年前のスタートから外国人の方にも非常に人気で、ハンカチ文化がない外国人の方にも日本文化に興味を持ってもらえたことが気に入っている」と、細川さん。
私の外国人の友人も日本に来た際は、お土産として桜と撫子柄を購入していました。文化だからか、持っているところを見たことがないのに、持とうと思えるそんな品だと改めて感じた瞬間でした。
意味が最も大事と考えるからこそ、帯の表面に書かれていますが、この意味をどうしたら伝えやすくできるかも、難点です。
英語は直訳だと、分かりづらくなってしまいます。
言葉で伝えることも難しいのにそれを文字でとなると。。。翻訳も大変な作業だということがわかります。

「和紋の代表、顔になる存在として、第一弾として、非常に思い入れのある商品です。たくさんの方に喜んでいただけたこと、また、人と人の繋がりの中で僅かでもお役立ちできていることに、感謝と共に幸せをいただいております。」
いかがでしたでしょうか。意味を贈る第一弾だからこそ、開発者の方々の想い、販売する私たちの想いが詰まった品です。
手を拭く他、お弁当包みやコースター、お食事の時のひざ掛けとしても使える吉祥文様ハンカチ。最近ではバッグへのアクセントとして、スカーフを巻くのも流行っているので、同じようにファッションアイテムとしても使ってみてもいいですね。
みなさまも、自分好みのハンカチをぜひ探してみてください。
