
心地よいリネンに囲まれて
みなさん、こんにちは!のレンの妻木です。
みなさんは「リネン」ときいて、どんな気持ちになりますか?
わたしはというと、…もう少しあとで、お話しますね。
「リネン」というのは、「麻」の種類の中のひとつで、日本語では「亜麻(あま)」といわれています。
他によく耳にするのは、「ラミー(苧麻・ちょま)」、「ヘンプ(大麻)」、「ジュート(黄麻)」などで、すべて「麻」の種類を表しています。
「麻」というのは植物から作られた繊維の総称で、その種類は実に数十種類もあるそうです!その多さにびっくりですね。
「麻」について少し調べてみると、明治時代より前の日本人は、綿よりも麻を身につけていたそうです。
日用品の布はほとんど、「ヘンプ(大麻)」や「ラミー(苧麻)」で作られていました。
わたしたち日本人には、「麻」がいつも身近にあって、潜在的に体の中に馴染んでいるのかもしれませんね。
日本では、洋服などの繊維製品のタグによく見られる表記の「麻」というのは、「家庭用品品質表示法」でリネンとラミーの二種類だけと決まっていて、他の素材は別表示しないとダメだそうです。
他の素材では、コットンリネンといわれる綿麻もありますね。
綿と麻が交互に織られた生地のことを指していますが、二つの素材の長所が生かされた生地になります。
綿の柔らかい肌触りと麻の丈夫さや張りを持ち合わせています。
また二つを合わせることで、より吸水性・通気性が高くなって、しわもよりにくくなり、自宅での洗濯がしやすくなります。いいこと尽くしですね。

お待たせいたしました。
初めの質問「リネンと聞いてどんな気持ちになりますか。」
わたしの答えは…
なんだかわくわくしますし、気分が上がります。その気持ちはときめきに近いかもしれません。
気がつけば、まわりにリネンの素材のものがいくつもあります。
例えば、服、カーテン、シーツ、ポーチ、エプロン、ランチョンマットなど。
挙げてみるとたくさんあって、自分でも麻が好きなのがよく分かります。
なぜそんなに好きなのか考えてみると、やはり手ざわりの心地よさ、見た目の清潔感、眺めているだけで落ち着く、そばにあるとなんだか安心する…そんな理由だと思います。
「リネン」は、次のような特長があります。
- 汚れがつきにくく汚れが落ちやすい性質があり清潔に保ちやすい。
- 自然由来の他の天然素材、綿やウールなどに比べて、丈夫で長持ちする。
- 水を吸うとさらに強度が増し、吸湿性や通気性も他の繊維に比べて優れている。
- 肌触りがよく、使い込むうちに風合いがよくなる。
特長をみてみると、キッチンまわりやカーテンなど、生活用品によく使われる理由がきちんとありました。
何度洗って使っても、さらに強くなって長く使える、「リネン」は生活の強い味方ですね!



「麻」つながりで、「麻の葉文様」を思い浮かべましたが、わたしは「麻の葉文様」も好きです!
最近「鬼滅の刃」の主人公の妹が着ている着物の模様で注目をあびて、人気があるそうです!
麻の葉文様は、正六角形の内側に、6つの菱形(ひしがた)が放射状に広がる幾何学的な模様です。
見た目が麻の葉に似ていることから名づけられました。
麻の木は丈夫ですくすく伸びることから、その文様は「子供の厄除けや成長を願う」意味があり、昔は産着の模様として用いられていました。


「麻」について、思いつくままにつづらせていただきました。
みなさんもまわりにある「麻」のもの、ちょっと探してみてくださいね。