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歴史・文化

高級なイメージの絹、どんな繊維?

歴史・文化, 目黒店, 素材

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みなさん、こんにちは。目黒店の舩渡です。

目黒店では、工房夢細工さんの桜染め絹二重羽衣スカーフや京都白竹堂さんの扇子を取り扱っております。

いずれも素材は絹で、目黒店の商品の中では高額の商品です。

高級品のイメージがある絹、どんな繊維なのか調べてみました。

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絹、Silk(シルク)

シルクとは、蚕が作る繭(まゆ)から取った動物繊維、及びそれを用いる製品、絹、生糸、絹布の総称です。

歴史

シルクの歴史は古く、紀元前3000年頃の中国で野生の繭を集め、糸を紡ぎ出して絹織物を作ったのが始まりと考えられています。

日本でも、邪馬台国の時代から養蚕が存在していたようで、魏志倭人伝には、女王卑弥呼が中国の魏王に絹を贈り、その返礼として多数の高級絹織物が、下賜されたと伝えられています。

室町時代まで、日本のシルクの品質は中国産にはるか及ばず、大量に生糸が輸入されていました。

江戸時代になると、各地で品質改良が進められ、重要な産業のひとつになり輸出業を支えてきました。

1872年日本政府は、世界最大規模の富岡製糸場の操業を開始し、洋式製紙器械をヨーロッパから輸入し、日本の風土に適した器械を開発したことで日本の製紙技術は著しい成長を遂げました。

しかし、第二次世界大戦で、東アジア諸国との貿易が途絶え、欧米では絹の価格が高騰、このためナイロン、レーヨンなどの人造繊維の使用が盛んになり、戦後、日本の絹生産は衰退し、現在は中国からの輸入に頼っています。

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特性

〔光沢と色彩〕

シルクの光沢はよく真珠に例えられます。

波長によって、表面で反射するものと内部まで透過してから、各層で干渉して気品のある光沢を生み出します。

シルクの美しさは、染め上がりにもあり、いろいろな染料に美しく染まり、繊細な図柄を鮮や蚊に染め分けることができます。

〔引っ張りの強さ〕

シルクは細い糸が織りなす薄い生地が多いことから、弱いように思われますが、引っ張り強さは、羊毛や綿より大きく、繊維の中では強靭な部類になります。

〔吸湿性、通気性、保温性〕

天然繊維の中でもシルクは、綿の1.3〜1.5倍の吸水性があり、放湿性も綿に遜色ない特徴を持っています。

繊維の間に空気をたくさん含むことができるので、保温性にも優れています。「冬場暖かく、夏涼しい」という特性を持った天然エアコン素材と言えます。吸湿性に富んでいるので、合成繊維に比べ静電気はおきにくくなります。

〔紫外線カット〕

繭の中の蚕が紫外線を浴びないように守る機能があります。

シルク製品を身につけた場合、お肌の大敵UV-B波、UV-C波が吸収されて紫外線をカットします。シルクの紫外線カット率は、90%前後と極めて高い数値が報告されています。

フォーマルな場面を彩ってきたシルクですが、最近ではシャツ、ブラウス、セーター、などカジュアル品の素材としても使われています。

その機能性が注目され、ストッキング、靴下、インナー類、寝具、さらに、琵琶や胡弓など楽器の弦、絵画の材料など、広い分野にわたり利用されています。

さらに、有効成分を粉末に加工したシルクパウダーを使い、コレステロール低下や認知症予防効果を利用した、健康食品、保湿や紫外線カット機能を利用した化粧品など、さまざまな商品が開発されています。

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絹についていろいろ調べみて、とても高性能でいろいろなものに使われていることが分かりました。

目黒店では、冬はアスカムさんの絹の腹巻きや、新藤さんの重ねばき靴下などもお取り扱いしております。

これから紫外線が気になる夏支度に、絹のスカーフや扇子、ぜひおすすめです。

目黒店
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目16−9 アトレ目黒 1A 館 4F
10:00~20:00(現在臨時休業中)

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