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二十四節気・季節

中秋の名月を眺めてみませんか。

みなさん、こんにちは。のレンの妻木です。

秋分の日が過ぎて、日に日にお昼の時間が短くなり、夜が長くなってきましたね。秋の夜長、みなさんはどのように過ごされますか。

わたしは、ついつい食べ物に手が伸びてしまい、食欲の秋になりそうなので、運動の秋にしたいと考えています!

秋といえば、空気が澄んで夜空の月や星がきれいに見えますね。

過ごしやすい気候、虫の声や草木が風にそよぐ音が、秋の夜空をより一層素敵に演出してくれるので、十五夜が一年の中でもっとも美しい名月といわれるのではないでしょうか。

そこで今回は、十五夜について、いろいろ調べてみました。


今年の十五夜・十三夜・十日夜

今年、中秋の名月と呼ばれる十五夜は10月1日です。ちなみに満月になるのは10月2日の朝だそうです。

元々は旧暦の8月15日を十五夜とするのですが、新暦にするとずれが生じるため、十五夜の日は毎年変わります。

旧暦は「月」、新暦は「太陽」を基準にしています。

旧暦では、月の満ち欠けで日にちを数えていました。およそ15日周期で新月から満月になり、そしてまた新月へと戻ります。その1周期を1ヶ月としていました。

満月にあたる15日に見える月を「十五夜」といいます。

旧暦の場合は、1月から12月まで毎月、十五夜はありましたが、今では旧暦8月15日の月を「十五夜」=「中秋の名月」とよびます。

中秋の名月だけをお月見するのは、一年を通して最も月が美しく、適している日だからです。

中秋とは、七月から九月にかけて、秋のちょうど真ん中の日という意味で、8月15日のことをさします。そのため、「旧暦8月15日の月」を「中秋の名月」と呼ぶようになったそうです。

ちなみに、中秋の名月の「中秋」と「仲秋」は区別して使われています。旧暦では7月・8月・9月が秋にあたり、「仲秋」は秋3ヶ月の中の月、つまり旧暦8月全体のことを表します。

明治時代には、地球が太陽の周りを回る周期を1年とする「太陽暦」に新しく変更しました。

そのため、現在(新暦)の9月の中旬から上旬に、旧暦の8月15日である十五夜がやってきます。


また、十三夜(じゅうさんや)(今年は10月29日)や十日夜(とうかんや)11月10日)と言われる名月もあり、十五夜とあわせて「三月見」と呼ぶそうです。

三月見が三日とも晴れてお月見ができると縁起がよいといわれます。

中秋の名月を眺めたら、旧暦9月13日の十三夜のお月見も楽しむのがよいとされ、二つ合わせて「二夜の月(ふたよのつき)」とよばれています。また、片方しか見ないことは「片月見(かたみつき)」として忌み嫌われました。

十日夜(とうかんや)は、旧暦10月10日の夜をさし、東日本を中心に収穫祭が行われ、「田の神様が山に帰る日」ともいわれているため、その日までに稲刈りを終わらせるところが多いそうです。


お月見の風習

お月見の風習は、唐の時代に中国から伝わり、平安時代には貴族たちが、直接月を観るのではなく、水面に映る月を眺めたり、杯に月を写したりして楽しみ、月を愛でる文化として広まりました。

江戸時代には庶民・農民が、米やこの季節に穫れる大地の恵みに感謝するとともに豊作を祈る意味合いが強くなり、お供えをするお月見の風習へと変わっていきました。

お月見にお供えするものといえば「団子」、「里芋や栗などの作物」、「すすき」です。

十五夜のときには、三宝(もしくはお皿に懐紙や半紙などを載せて)にお団子を十五個並べて、すすきや栗や大豆などと共に。十三夜には、お団子は十三個並べます。

月の出る方角へ正面を向けて供えます。月からみて、左から「秋の収穫(里芋や栗、大豆など)」、「月見団子」を配置します。その横に、すすきを飾ると、お月見飾りの完成です。

すすきは、豊穣をもたらす月の神様の依り代(よりしろ)と言われています。
依り代とは、神様が宿つく場所のことを表します。

まだ稲刈り前のため、代わりにすすきを稲穂に見立てて、田の実りへの感謝と、秋の豊作の祈りをささげます。

また、すすきの切り口は鋭いため、魔除けの力があるとされ、災いから農作物を守ってくれるといわれています。

地域によっては、お月見のあとも庭や水田に立てたり、軒先に吊るしたりして、一年間無病息災の祈りを込めて、田や家を災いから守る風習が今でも残っています。

お月見団子は、満月に見立てられたもので、元々は米粉で作られたそうです。
江戸時代には五穀豊穣の感謝の意味を込めて、収穫したお米で作ったお団子をお供えされるようになりました。

丸い形は縁起がよく、食べると健康や幸せになると考えられていたようです。

また里芋や栗、大豆など、穫れたばかりの旬の作物をお供えして、今年の収穫を月や神様に感謝を示す意味が込められています。里芋も栗も、稲作がはじまる以前の縄文時代から栽培され、主食だったといわれています。

醤油や味噌、豆腐など、和食に欠かせない大豆。むかしから、米・麦・粟・稗・大豆は、五穀と呼ばれる大切な作物でした。

そのため、十五夜は「芋名月」。十三夜は「栗名月」、「豆名月」ともいわれています。


月見団子を作ってみましょう!

おうちで過ごすことが長くなった今年は、お月見団子をつくってみるのはいかがでしょうか。今回、みたらし、きな粉、ゆであずきをそえてみました。

用意するもの

だんご:だんご粉250g(もしくは上新粉200g)、水200ml
みたらし:砂糖80g、しょうゆ60ml、片栗粉12g、水100ml
きなこ:きなこ、砂糖(お好みの量で)
ゆであずき:ゆであずき350g、水約200cc、お好みで砂糖

1 だんご粉250gに、水を約200mlを少しずつ加えながら、耳たぶくらいのやわらかさになるまでよくこねます。

2 適当な大きさに取り分けて、手のひらで転がして丸めます。

3 沸騰したお湯の中に入れます。

4 だんごが浮き上がって、1~2分したらすくい上げて、冷水にとってさまします。

5 水気を切って、三宝(お皿)に重ね盛りします。

6 みたらしの材料をすべて鍋に入れて弱火で加熱。とろみが出るまで、木べらなどで混ぜます。

7 ゆであずき350gと約200ccの水またはお湯を鍋に入れて、火にかけます。混ぜながらひと煮立ちさせ、お好みで砂糖を加えます。

8 きなことお好みの量の砂糖をまぜます。

6 お供えがすんだら、オーブンで焼いたり、きなこ、みたらしなど、お好みのものをつけていただきましょう!

お供え物を食べて、秋の実りへの感謝とともに一年の無病息災と幸せを祈り、秋の夜長を楽しむのも風流でいいですね。

やはり、食欲の秋になっていますが…、それはススキの横に置いておきましょう(笑)。

昔の人は、月の満ち欠けで時を計り、自然と共存しながら、ゆったりとした時間の流れを感じていたのでしょうね。

たまには電気を消して、先人のようにお月さまから届く明かりだけを楽しんで、自然の中に身を委ねてみるのもいいかもしれません。

今年の十五夜・十三夜は、お団子を美味しくいただき、自然の恵みに感謝しながら、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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