
涼をとる。日本の夏を感じる「本麻のうちわ」
こんにちは。のレンの妻木です。
一気に気温が上がり、わたしは外に少しいるだけで汗が吹き出てきますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
外に出たときは、ついつい日陰を探しながら、少しでも涼しいところを選んで歩いてしまいます。
暑いときは手早く涼しくなりたい!と思いますよね。
そんなときに活躍してくれるのが、日本の夏のお供、「うちわ」です。家にいる時にさっと取ると、自然な風で心地よく涼をとることができます。
そこで今日は、「本麻うちわ」をご紹介させていただきます。

夏の代表格である「麻」の生地を扇面に使用したうちわ。本麻とは、まじりけのない天然の麻糸や麻織物、麻100%ということを表しています。
さまざまな麻の種類の中から、新潟県小千谷市周辺を発祥とする苧麻(ちょま)を使った麻織物、本麻の生地を使って作られています。その生地に型染めや手描き染めを施し、夏の風物詩を表現しています。
扇ぐと涼やかな風が心地よく、夏らしい雰囲気で風流なインテリアになるので、飾っても楽しい風合いのうちわです。
涼をとれるだけではなく、料理を冷ます、日差しを避ける、装いに添えるファッションアイテムとしてなど、さまざまな用途にご使用いただけます。

本体は竹でできており、「丸亀うちわ」の本場である香川県丸亀市にて、職人がひとつひとつ丁寧に手貼りを行い、仕上げています。
「丸亀うちわ」の技術は江戸時代初期までに確立していたと考えられています。
丸亀藩が藩士の内職にうちわ作りを奨励するなど、代表的なうちわ産地の基盤を築くことになりました。
海と山に囲まれた風光明媚な丸亀地方に継承され続ける職人の繊細かつ鮮やかな卓越した手仕事。今では国内シェア9割に上り、年間約1億本以上もの生産量を誇っています。また平成9年(1997)には国の伝統的工芸品に指定されています。

麻、竹、天然素材100%で作られたうちわで扇ぎ風を送ると、自然を感じることもでき、涼しさもいっそう増します。丸くて大振りの形は、しっかりと風を起こすことができます。
体にも目にも涼しい自然素材の「本麻うちわ」で、暑い夏を風流に過ごしてみませんか。