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日本文化を学ぶ

【鈴木店長の丁寧な暮らし】お香の伝来から今までの歴史

みなさま、こんにちは。目黒店の鈴木です。

目黒店では、「お香を毎日焚いている!」というお客様が多くいらっしゃいますので、お香について調べてみました。

今では気軽に香りを楽しめるお香ですが、私たちが手に取りやすくなるまで、1400年以上の歳月があり、また時代ごとのお香の捉え方があり、香りの文化がそこにはありました。

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今回はお香を歴史でくくって調べてみました。

◆飛鳥時代
538年頃 仏教伝来とともに『香』伝来!仏教儀礼の場面で使用。
595年頃 淡路島に一本の香木が流れつき、焚いた(燃やした)島の人はその香りの良さに驚き、天皇に献上されたそうです。
一般の普及はまだまだ先で、上層階級まで普及している時代です。

◆奈良時代 
宗教的な意味合いが強く、仏前を浄め邪気を払う供香用に利用されています。

◆平安時代
貴族の中で、香は宗教とは切り離され、趣味として用いられる様になります。
香料を複雑に練り合わせ、香気を楽しむ薫物(たきもの)が全盛期。
自分だけの香りをブレンドしていたので、姿を見ずともその香りで誰か識別できたそうです。
『薫物合せ』というお互いの香りの品評会のようなものがあり、その様子は源氏物語「梅枝巻」にも描かれています。
また部屋や着物に香をたきしめる風習「移香(うつりが)」も広がり、この辺りから、今の私たちの生活に近い使い方をしています。

◆鎌倉・室町
良質の香木が入手できるようになります。
武士が台頭してくると禅宗が広まり、精神性が尊ばれるようになります。
それまで香木中心だったの供香の焚香が、趣味の香りとして薫物の代わりに。
香木の香りを繊細に鑑賞する「聞香(もんこう)」も確立します。
茶の湯や立花と同じく香も寄り合いの文化になります。
 
◆江戸時代
高級香材の使用が一般社会にも及び、香道は武士、有力町人層にまで広く浸透します。
香を鑑賞するための種々の作法が整えられ、香は「道」として確立します。
そして、私たちが身近にしている棒状のお線香の製造が、この時代から始まります。
お線香は燃焼時間がある程度決まっていることから、寺子屋での授業時間や芸者の仕事時間を、時計がわりに使われたそうです。

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五つの時代で見るだけでも、香りに対する日本人の感性が文化になっていて、とても興味深いものでした。
まだまだ奥深い『お香』。また調べて書かせていただきますね。

今、気軽にお香を楽しめることに感謝しています。
そして香りの文化を今までより少し意識して、これからも使っていきたいと思います。

梅雨の時期、お部屋を好きな香りで満たして、みなさまもぜひお香を楽しんでみてください。



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目黒店
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目16−9 アトレ目黒 1A 館 4F
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