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二十四節気・季節

扇子は日本生まれ

みなさん、こんにちは。のレン祇園店の浅田です。

少しずつ日差しが強くなり、半袖に腕をとおす季節になってきましたね。
そうなるとそろそろ扇子の出番です!
扇子は祇園店でも大変人気の高い夏の商品です。

白竹堂 綾華セット 桔梗

扇子は中国から伝来したと思っている方も多いかもしれませんが、実は日本生まれだということをご存知でしょうか?

扇子の歴史は今からおよそ1200年前の平安時代初期に遡ります。
当時は紙が非常に貴重で、現代のように手軽に使える物ではありませんでした。
そのため、通常用いられる文書は短冊形に切られた木や竹の板が使用されていました。
この板に墨で書いた文書(木簡)を綴じて使ったのが扇の始まりで、これを檜扇(ひおうぎ)と言います。
今と違って「扇ぐ」ことが目的ではなく、和歌を書いたり公式行事の式次第等を忘れないようにメモする道具としても使われていました。

無地の檜扇は男性の持ち物でしたが、色や絵が施されるようになると女性が装飾のために用いるようになりました。
その後、木や竹の骨組みの片面に紙を貼った蝙蝠扇(かわほりせん=広げると蝙蝠(かわほりとはコウモリのこと)の形に似ているから)が作られるようになります。
これが現在の扇子の原型だといわれています。

当時は貴族や神職など一部の階級の人しか使えない物でしたが、江戸時代には庶民の間にも広く普及したとされています。

一方、鎌倉時代に中国へと輸出された扇は、それがさらにヨーロッパにも伝わり、ルイ王朝時代のフランスでは、扇をゆらす貴婦人たちの姿が社交界でよく見られるようになったともいわれています。

そして、江戸時代の末になると、ヨーロッパに伝わった扇子が日本へと逆輸入され、それが絹を貼った「絹扇」を生み出し、今度は再び日本から海外へと向けた輸出品になったりという経緯もあります。

和紋 扇子 紳士用

扇子は、日本で生まれ、今も日本人になじみの深い道具ですが、その発展の経緯はとても国際的だったのですね。少し驚きです。

みなさん、扇子を仰ぐときに、少し思い出してみてだくさいね。

祇園店
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側582 1F
10:30~22:00(現在臨時休業中)

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