
「生甘酒」と「火入れ甘酒」の違いとは?栄養価、酵素、味などの観点から比較してみました。
こんにちは。のレンMUROの吉原です。
世間は相変わらず発酵食品ブームですね。
しかし行列のできるスイーツのブームとは異なり、「発酵食品」は流行り廃りで終わってしまうものではありません。
発酵食品は健康に良いと知り、こだわりの食材で身体に摂り入れ続けたいと考える人も多いようです。
神楽坂で麹甘酒専門店をしておりますが、時折、甘酒を習慣化したい、あるいはすでに毎日飲んでいるというお客さんもいらっしゃいます。
お客様の中には、より良い甘酒を求めてご来店される方もいらっしゃいます。
特に甘酒の場合、こだわり方は様々で、玄米を使った甘酒、有機素材にこだわった甘酒、無添加の甘酒などお客様によってご要望は多岐に渡ります。
最近、お求めになる声で多いのが、「生甘酒ありますか?」。
お話をお伺いすると、しばしばテレビや雑誌でも取り上げられていて、話題になっているようです。
そこで、今回は「生甘酒と火入れ甘酒の違いについて」解説いたします。
《生甘酒と火入れ甘酒の違いについて》

■生甘酒
・味の変化、劣化が早いため、賞味期限が短いデメリット
・酵素の力による分解力がある
・タンパク質を柔らかくしアミノ酸にする酵素がより活発なため、お肉やお魚を漬け込んだり、調味料として使うのに向いている
・身体に負担が少ない
・分解スピード早い
・栄養価は普通の甘酒と変わらない
・要冷蔵である
生甘酒の最大のメリットは酵素の力による分解力が高いことです。タンパク質を柔らかくしアミノ酸にする酵素がより活発なため、お肉やお魚を漬け込んだり、調味料として使うのに向いています。また、酵素の力で消化吸収を良くするため、身体に負担が少なく甘酒を摂り入れることができます。
ただし、「生」のつく名前の通り非常に鮮度が高いもののため、味や品質の劣化が早いのがデメリットです。それゆえ、当店で取り扱っている生甘酒は全て要冷蔵です。
■火入れ甘酒
・店頭で扱っている多くの商品はこちら
・品質が安定する
・分解スピードは生甘酒に比べると遅い
・栄養価は生甘酒と変わらない
・火入れ甘酒の方が甘い
火入れ甘酒というネーミングですが、一般的に市販で売られているほとんどの甘酒が当てはまります。品質が安定し劣化も遅くなるため、生甘酒に比べて賞味期限を長くすることができるメリットがあります。
分解スピードは生甘酒に比べると遅いですが、栄養価は変わりありません。また、甘さは生甘酒に比べると火入れ甘酒の方が高くなります。
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それぞれの特徴から、生甘酒と火入れ甘酒、それぞれどんな目的やシチュエーションに最適かとまとめました!
生甘酒・・・より多くの酵素を身体に取り入れて美容や健康を維持したい時。食材を漬け込んで、酵素の力で食材を柔らかく旨味たっぷりに仕上げたい時。
火入れ甘酒・・・飲みきるのに1週間近くかかりそうな時。開封した甘酒を1週間あるいはそれ以上長くキープしておきたい時。
といった感じですね!
生甘酒、火入れ甘酒どちらにも良し悪しがありますので、目的やシチュエーションに合わせて選択していきたいですね。
最後に余談ですが、先日、第2回「発酵検定」を受けてきました。

設問で「麹で作った生甘酒について間違っているものを選べ」(正解は「常温保存可能」が間違い)という問題を見つけた時、思わず「ちょうどブログで原稿かいている!」と思ってしまいました(笑)
テキストでも1ページ丸々使われていたので、生甘酒は甘酒を理解する上でもとても重要なポイントの一つになっています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回も甘酒情報・のレンMURO情報お届けしてまいりますので、どうぞご期待ください。
またブログでお会いしましょう!
のレンMUROから吉原でした。
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