
1200年にも及ぶ歴史ある京扇子
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。のレンの浅田です。
最近は、気温もぐっと上がり、昼間は汗をかくようになってきましたね。出番がやってきた半そでシャツの白色に、少しテンションが上がります。
さて、以前のブログで扇子が日本生まれであるお話をさせていただきましたが、今日は京扇子についてお話させていただきたいと思います。

京扇子は、京都を中心に作られている扇子の名称で、竹と紙または絹を主な材料としています。
竹は京都丹波地域の真竹が良いと言われ、金銀珀や蒔絵などの絵付けを施した京扇子は高級美術品として古くから珍重されてきました。
また、京扇子の特徴は、実用的なものから婚礼などの儀式に使われるものまで、豊富な種類があることです。
何枚もの薄い桧板を重ねた桧扇(ひおうぎ)をはじめ、5本~6本の細い板に和紙を貼った蝙蝠扇(かはほりおうぎ)、能扇や舞扇、茶席扇や祝儀扇などがあります。
更に、すべてに共通して多くの職人たちの分業によって作られ、制作工程の数は実に八十七と言われています。
また、京扇子は扇子の国内生産の約90%を占めているのも驚きです。
熟練した多くの職人さん達の手仕事によって作られる京扇子は、美しいだけでなく、使う人の手によくなじみ、扇骨(せんこつ)の数が多い京扇子であおいだ時の風はしなやかだと言われています。まさに雅な風ですね。
1200年にも及ぶ歴史のある京扇子だからこそ、私たちに涼を与えてくれるだけでなく、彩も与えてくれるのですね。

今年の夏は家で過ごす時間が多くなりそうですが、家にいながらもしっかりと季節を感じ、気温に順応し、その時々の気候を愉しんでいきたいと思います。
みなさんも、京扇子をご覧になる機会がございましたら、ぜひ一度手にとられて職人技と雅な風を感じてみてください。
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