
日本三大祭の一つ、祇園祭に行って来ました!
こんにちは、のレンの湯田です。
先日、日本三大祭の一つでもある祇園祭に行ってきました!
1100余年の歴史を持つ祇園祭は、京都の夏が幕を開ける7月に
私は、5年ほど前に祇園祭を訪れた時、山鉾とは何なのかも全く知
和雑貨を扱うのレンに携わることになり和の心を勉強をしていく上でかかせない日本
5年前は全く知らなかった祇園祭の歴史や山鉾について色々と調べて、
今日は、そんな祇園祭の歴史と私が行った前祭宵山の宵々々山につ
そもそも祇園祭りとは?
先にも書きましたとおり、祇園祭は、7月の1ヶ月間に渡り行われます。
7月17日の山鉾巡行は有名ですが、それ以外にも7月1日の吉符入りに始まり、31日の疫神社夏越祭まで、様々な行事が行われます。
祇園祭とは、京都で毎年7月に行われる祇園・八坂神社の祭礼でその由来はなんと平安時代まで遡るそうです。
平安時代前期・869年。京都では各地で疫病が流行していました。
そこで人々は神泉苑に、スサノヲノミコトなど祇園の神様を迎えた神輿3基と66本の矛を立てて御霊会を行い、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが始まり、とされています。
室町時代になると四条室町を中心に町衆と呼ばれる豊かな商工業者が自治組織(両側町)をつくるようになり、各町ごとに山鉾を作って街中を巡行する現在のような形になっていきました。
その後応仁の乱や第二次大戦などで中断もありましたが、その度に街の人々の力で復興し、現在まで実に千年以上続く歴史あるお祭りとなっているそうです。
祇園祭一ヶ月の流れ
祇園祭といえば、勇壮な山鉾が街中を練り歩く巡行や、多くの出店が立ち並び賑わう宵山が祇園祭が一番に思い浮かびます。
しかし、それ以外に祇園祭って一ヶ月もの長期間、何をやっているんだろう。そんな疑問が浮かんだので調べてみました!
神用水清祓式(7月10日、28日)
四条大橋から汲み上げられた鴨川の水は祓いを受けて、
夕刻の神輿洗に使う「神用水」となります。
お迎提灯(7月10日)
「神輿洗」の神輿を迎えるため、
それぞれの提灯を立て行列を整え巡行します。
神輿洗式(7月10日、28日)
鴨川四条大橋の上まで行き、
神輿を清める儀式を行ないます。
また28日の神輿洗式では神社に戻ったあと、
神輿庫に収められます。
山鉾巡行(前祭) (7月17日)
神幸祭(17日)午後4時本殿
↓
神輿渡御(17日) 午後6時頃~
山鉾巡行(後祭) (7月24日)
花傘巡行(7月24日)→還幸祭(7月24日)
7月1日~31日まで、ほぼ毎日私達の知らない何らかの行事が行われているようです!
その中には一般の方も参加できたり、見たことのない祇園祭の顔を垣間見られたりと面白いものも沢山あります。
来年は私も山鉾巡行や宵山以外の行事にも参加して、もっと京都についての知識を深めていきたいと思います。
前祭宵山の宵々々山に行って来ました
祇園祭で一番盛り上がる日といえば、宵山。山鉾がたちならび、屋台が出そろうお祭の雰囲気が最高潮になる時です。
宵山とは、本来は本祭の前夜のことを言いますが、祇園祭では、17日の『山鉾巡行』の前日~3日前までのことを宵山と呼びます。
祇園祭の宵山の日程は、毎年決まっています。
7月14日 宵々々山
7月15日 宵々山
7月16日 宵山 ※15日、16日は烏丸通が歩行者天国になり、屋台などが沢山でます。
私はその三日間あるうちの一日目、14日の宵々々山に行ってきました!
宵々々山は15日、16日と違って山鉾は出ていますが、歩行者天国はしていません。
しかし人が15日、16日に比べて少ないので山鉾をじっくりと見て回ることができました。
華やかな露店の賑わいを楽しむのもいいけれど、動く美術館とまで呼ばれる美しい山鉾をじっくりと見て回るのもおすすめです。
祇園祭の山鉾は全部で33基あり、どれもそれぞれに特徴があります。
豪華な装飾であったり、おみくじがあったり、はたまた、夜の提灯の幻想的な雰囲気は、どれもワクワクします。
私は前祭りの山鉾を全て回ってきたのでその中でも印象的な山鉾をいくつかご紹介します!
長刀鉾
祇園祭において最も注目が集まる鉾がこの「長刀鉾(なぎなたほこ)」
祇園祭において、山鉾巡行の順番は7月初旬に行われる「くじ取り式」で決定されます。
しかし、くじ引きをせずあらかじめ順番が定められている「くじ取らず 」という鉾があり、長刀鉾は「くじ取らず」の鉾として、山鉾巡行では常に先頭を進んできました。
長刀鉾は数ある山鉾の中で最も古くに創建され、そして山鉾町で最も東側に位置し八坂神社に一番近いことから山鉾巡行にて古来より先頭を飾ってきたそうです。
蟷螂山
ユニークなからくりが子供に人気の「蟷螂山(かまきりやま)」
中国の古典にある「蟷螂の斧」に由来し、絶対に叶いそうにない相手にも臆せず立ち向かう様を表しているそうです。
私が行った宵々々山ではカマキリは屋根の下に隠れていましたが、巡行の時にはカマキリが上に乗り、カラクリ仕掛けでリアルな動きを見せてくれるユニークな山です。
毎年、宵山では山の上に乗るカマキリがおみくじを引いて持ってきてくれる「かまきりおみくじ」が大人にも子供にも大人気だそうです。
占出山
妊娠したまま軍を指揮し、帰国後無事出産したということから神功皇后は古くから安産の神とされたため、安産祈願に訪れる人が多い「占出山(うらでやま)」
長刀鉾のすぐ次に巡行する山鉾のことを「山一番」と呼び、とても縁起が良く名誉なこととされます。その山一番を今年は占出山が引き当てました。
占出山には、巡行の順が早い年は女性のお産が軽くなるといわれがあり、今回山一番の巡行ということもあって沢山の人が安産祈願に訪れていましたよ!
わたしにとっては堅苦しいイメージがあった山鉾でしたが、このようにそれぞれの町の伝統などを残しつつ山鉾一つ一つ装飾に個性があり、それぞれ違うご利益があったり可愛いお守りやグッズを販売しているため、お寺巡りの感覚で山鉾巡りができました。
20~30代くらいの若い女性やカップルもたくさん山鉾の周りに集まっていて、山鉾の写真を撮ったり御朱印を頂いたりして皆さんそれぞれの楽しみ方で祇園祭を楽しんでいました!
前祭に行きそびれた方は「後祭」へ!
前祭に行きそびれた、山鉾をもっと見たかった、そんな方はぜひ24日の後祭へ。
24日の後祭では10基の山鉾が巡行します。
しばらくの間、高度経済成長などで、観光促進が優先され、祇園祭は前祭と後祭をあわせて巡行することとなっていましたが、本来の祇園祭の姿に戻すもので、2014年には約半世紀ぶりに後祭が復活したそうです。
後祭は前祭と同じように山鉾巡行が行われます。しかし巡行コ-スは、17日の前祭の反対で、烏丸御池を出発、四条烏丸まで巡行します。
また、巡行する山鉾も前祭とは違う山鉾が巡行するため、前祭へ行った人でもまた違う山鉾が見れるという楽しみもあります!
宵山の歩行者天国や屋台は前祭の宵山だけで、後祭の宵山では行われませんが、混雑が少なく落ち着いて祭を楽しむには後祭がおすすめです!
最後に
今回5年ぶりに改めて祇園祭に行ってみて、以前は何を楽しんでいいのかわからないと思っていた祇園祭を全く違う目線で楽しめました!
1000年以上ある歴史深いお祭りが今もなお沢山の人に親しまれて愛されているという事がとても感慨深く、これから先もずっと続いてほしいと思いました。
豪華絢爛な山鉾に上ったり、ちまきを購入したり、勇壮な山鉾巡行を眺めたりと、ぜひ皆さんも機会があれば祇園祭に行ってみてください。
のレンの店舗も祇園祭の周辺に三店舗、四条通り店、京極店、祇園店がありますのでぜひ祇園祭にお越しの際はお立ち寄りください。
また機会がありましたら、この祇園祭の期間だけいただける各山鉾の御朱印集めてまわったきたのでその事についてと、山鉾で買える人気のグッズなどを紹介したいと思います。